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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

2015小江戸大江戸200k完走記~第1章~

今回で3回目の出場となる小江戸大江戸200K。昨年の完走はその後のウルトラに影響するもので、唯一完走を逃したサロマ湖に於いても、35キロでなくなっていた脚で87キロまで行くことができたのは、2014年の小江戸大江戸があったからだ。出場を熱望していた2015年の川の道フットレースには残念ながら振られてしまい2016年優先枠をいただいたが、まだまだ先のこと。今回は小江戸大江戸でしっかり完結させる形で走り切りたかった。
今回の目標は時間内の完走は当然ではあるが、2014年の様に途中で諦めてしまうレースは絶対にしたくなかった。大江戸での無計画さを反省し、頭の中に地図と距離をインプットさせた。そしてもうひとつの目標はしっかり食べること!これは昨年は大江戸に入ってから川越~日本橋までの間に補給をほとんどせずに走ってしまい、食べてからの回復力を実感したからだ。100キロではガツガツ食べている時間はないが、200キロオーバーであれば食べないといけないので意識的に食べることを目標とした。
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ではレースを振り返ってみよう。

大会は土日で開催されるが、この週は仕事がバタバタしていた。打ち合わせや数字を作ったりのデスクワークにカラダが疲れていた。木曜日には口内炎が出来てしまい、金曜日の夕方には頭痛と体調としてはあまり良い状態ではなかったと思う。それでも金曜日には、小江戸大江戸に参加する岡山より前泊している秋山さんと伊藤さんと、サロマ湖繋がりの星さんと大井町で前夜祭!薬を飲んでいたのでウーロン茶にして、美味しい鶏料理を頂いてパワーをつけた。帰る頃には体調は回復し、23時前に帰宅。お風呂に入って1時前に布団に入ることができたが、なかなか寝付けない。30分くらいは考え事をしながら眠りに入っていった。
翌朝は6時に最寄り駅から乗れば川越までは乗り換えなしなので、5時起床。小江戸大江戸に分けていた荷物を大きい鞄に放り込んだ。この時点でシューズをどうするか決めていなかったが、結局小田原~三島でも使用しているNEWTONのKISMETを採用することに。距離的には十分慣らしているシューズだったので心配はしていなかった。ひとつだけ足下で気になる箇所と言えば、前回の柴又練習会の時にできた水ぶくれの問題だけだ。この時には試作のソックスだったので、通常のレース用のソックスならば影響はないと考えていた。

川越に到着し、まずはレース前半の食べ物を調達。朝御飯にはラ王袋麺を食べてきたので、購入したのは45キロの重忠橋までに食べ切る分だ。中身はおにぎり3個と4個入りミニクリームパン。このコンビニで伊藤さんと合流し会場までご一緒に。

会場の蓮馨寺に到着してからは早速2階に上がり着替えスタート!今回は4枚の風の通るものを重ね着してスタートする。
まずはランナーズオリジナルのポリプロピレンアンダーシャツノースリーブ(試作品)・フィット系のロングスリーブ・クラフトエクストリームロングスリーブシャツ・いちごオ・レシャツの4枚だ。それぞれにはそれぞれの役割がある。ポリプロピレンのアンダーシャツは濡れ戻り防止で冷え対策に。フィット系のロングスリーブは疲労対策として。そしてクラフトは袖口が柔らかいので上げることが可能で温度調節に。最後にいちごオ・レはバックポケットが付いていて便利だ。これは寒くてたくさん着込んだ際に起こる汗の掻き過ぎを抑えるためだ。富士五湖での経験上、寒くて冷えを気にするとウインドブレーカーが脱げなくなる。結果汗を掻き過ぎてしまい、脱水症状を起こしてしまうのだ。ウインドブレーカーで蓋をしてしまっている状態なので、カラダが暖まってきて汗を掻いてから脱ぐと自分の汗に風が当たり寒さを感じるからなかなか脱げなくなる。それを回避するためにもすべて風の通るもの同士を合わせる。いずれもフィットしているのが、コンプレッションの高いウエアではないので締め付けはないし、着替えも簡単。というで恐らく誰よりもたくさん重ねたウエアリングでスタートしただろう。下半身はCEPハイソックスに2XUのサーマルロングタイツを重ねて膝上丈のハーフパンツを重ねた。普段はパンツの重ね着はしないが、コンビニ利用や座ったりなどもあるのでマラニックスタイルの時は履くこともある。頭にはいつものニコちゃんバンダナを用意。それとサンバイザーをしまっておいた。スタート前にはニコちゃんで皆さんに見つけていただく。サンバイザーは初日の晴れ予報から用意した。というのもバンダナは汗止めとしての効果と、濡らして冷却効果を発揮する!気化熱に因るものだ。しかしこの時期なので汗の量も少ないし、濡らして被るほど暑くはならない。なのでスタートしたらサンバイザーにチェンジ予定だ。
ウエアリングの他に記しておくと、今回はランナーズベスト14リットルを使用。何度も試作と着用テストを繰り返して改良したベスト型バックパックだ。フロント上部にはスマホを収納。取り出しやすさと揺れないフィット感を模索した。今回はスマホとボディーライトクリームをそれぞれのポケットに入れた。次にボトル収納に関しては片側にペットボトルを1本、反対側にはショッツをフラスクに入れて更にオキシショットの50mlをしまい込んだ。メイン荷室には地図と途中経過を記入する為の用紙を防水ケースに入れて収納。そして朝コンビニで買ってきた食料を入れた。川越に戻れるのは早くても21時を過ぎる予定だったので、超撥水シェルジャケットを入れておく。14リットルでは大きめだが、しっかりと外側コンプレッションを掛けて中身を揺らさないようできるので、まったく問題なかった。逆に中身を取り出しやすくという意味もあり14リットルを選択した。(7リットルも販売中)
また200キロオーバーの際にはコンビニ利用が増えるので、その都度バックパックを下ろさないためにもマルチポケットウエストポーチを組み合わせる。中身にはコンビニ支払い用にSuicaとTポイントとPontaカードと免許証と健康保険証を防水ケースに入れて持ち運ぶ。その他にはサプリメントとしてMAGMA&ショッツ&ZENトラとダルマ各4粒セットを10個作って忍ばせておく。
これで荷物はバッチリ。あとは計画的にペースと食事を摂りながら走れるかだけだ。心配なのはこの後の富士五湖118キロを意識して2月は15キロ中心のスピード練習しかしていないことだった。ロングの練習は2月14日に皇居での柴又練習会5時間走での40キロ。ウルトラマラソンのリズムで序盤走れるかが不安だった。
前夜祭で盛り上がった秋山さんとも合流していよいよスタートを迎えるが、会場は穏やかな空気感。午前8時の号砲と共にスタートではなく、前方で『ピュン!ピュン!ピュン!・・・』とインベーダーゲームのシューティングの音が聞こえ始めスタートしたのだと確認(笑)。我々がスタートゲートに到着するまでは約5分掛かった。昨年よりも3分早い。
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川越の街を700名近いランナーが走り抜けていく。半分以上が小江戸大江戸203キロの部のランナーだから普通ではない。まあ僕もその1人だが。伊佐沼方面へ交差点を曲がり走っていく。イトーさんと秋山さんが珍しく僕のすぐ目の前にいる。これは僕が速いなと思いながらも心拍数はいつも通り130ちょっとでスタート。信号待ちもあるので離れないのだと思ってとりあえず落とさずにそのままのペースで走っていく。
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しばらくするとやはり距離が空いてくるので、問題なしと確認できた。伊佐沼ではトイレに立ち寄るイトーさんを横目に見ながら追い越していく。今度は北に向かう。冷たい向かい風になる。2年前の風に比べればおとなしい風だ。陽射しはあるし、ちょうど良い気候だ。田園地帯を抜けて細い道を走っていくと程なく釘無橋が近づいてきた。知り合いのランナーの方々とも会話を交わしていると、距離を気にせずあっという間に進んでいる。このコンビニは道の反対側なので立ち寄らない為にも事前の食料購入にした。まだ1時間も経たないが少しお腹が空いてきた。朝御飯はラ王袋麺を食べてきただけなので、3時間以上は経過しているから仕方ない。平成の森公園を食べるポイントに決めて走り続ける。
圏央道を潜り抜け少し行けば公園に到着する。ここではトイレ休憩の方が大半で、食べている方は少ない。ベンチにバックパックを下ろし、ミニクリームパンを2個食べてから、おにぎりを1個食す!後続のランナーからも声を掛けていただき挨拶を交わす。『ブログ今朝読んできました!』と嬉しいお言葉。ありがとうございます!5分程度の休憩で歩き出す。トイレはまだ大丈夫そうだったので混んでいるのを横目に走り出した。この平成の森公園が大体12キロ。エイドは吉見運動公園の約20キロなので8キロ先だ。約1時間見ておけば到着するだろう。下見は小江戸に関しては十分なので地図を取り出す必要はない。トイレを催すとしたらさくら堤(16キロ)で行けば良いと考えていた。
ここでまんもさんと並走。第1回国頭トレイルで初めてお目に掛かり、国頭まで走ってきたり、帰りもランで帰ったりとその凄さに面食らっていたが、話も面白かった。食事の話や使っているバックパックのことなど参考になることが多かった。その流れでみづきさんを改めてご紹介いただく。2年前の唐子付近でお会いしたが、ちゃんと自己紹介していなかった。『頑張りましょう!』と先に出た。まんもさんのペースは速く着いていける感じではなかったので、自分のリズムで走り続けた。
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一旦土手に上がり、その後さくら堤へ。ここでトイレ休憩。小だけだったので待ち時間もなくクリア!そしていよいよ荒川の土手に出る。やはり土手に上がると風をかなり感じる。2年前は強風に悩まされたが、押し戻される程ではないので、体力消耗までは影響はなさそうだ。昨年は前が見えない程に霧が立ち込めていた。景色が見えなくてどこまで行くのか判らないことがプラスと感じていたが、今年は見えることが嬉しかった。やはり寒さよりも暖かい方が良いようだ。
手元の時計で吉見までの時間を確認して走り続ける。イメージ通りの経過時間で吉見運動公園に到着。2時間33分18秒で21.2キロ。ほぼキロ7分で走っている。食事タイムとトイレ休憩に前半の信号待ちを加えると実際のペースは6分30秒くらいのようだ。単純に倍にして5時間で40キロ、プラス10キロの玉淀大橋には6時間20分とすると14時20分か。予定より早いけどもう少し落ちていくだろう。ここまでは順調。タイムを記入して残りのクリームパンを手元に取り出す。そしておにぎりを1個取り出して左のボトルポケットにしまい込む。残りの食料はおにぎり2個なので、8キロ先の熊谷スポーツセンター(今年からエイドはなし)と32キロ手島エイドと決めた。
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エイドを離れると土手に戻る登り坂なので歩いているとオールスポーツさんが居たのでクリームパンを差し出してパチリ(笑)その後2個ペロリといただいてから走り出した。エイドではまだかなりのランナーが利用していた。まだバラけるには早い。この先も手島まで行けば少なくなるかな。
自分の中の休憩と決めた熊谷スポーツセンターは昨年までのエイドポイント。その先4キロ先に手島エイドがあるので利用者は少ないと踏んでいた。トイレはシューズを脱がなくてはいけないのが難点だが、ウォシュレット付きには変えられないのだ(笑)。
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熊谷スポーツセンターまでの間はリズムの近いランナーが4人連なった。ドラクエパーティー状態でシンガリに着かせてもらった。途中の階段なのでバラバラになったが5キロくらいは良いリズムが気持ち良かった。そして遠くに熊谷スポーツセンターの建物が確認できた。吉見から約1時間で到着すると、応援の庄司さんが出迎えてくれた。アート時代のウルトラクリニックに参加してくれた方で、今回はイトーさんと山崎さん(アートのお客さん)の応援も一緒に川越にも朝から来てくださっていた。陽射しがあっても応援で立ってるだけでは寒いですよね。ありがとうございます!予定通りトイレは空いていた。用を済ませながら家族へLINEで連絡。今年は花園IC付近で応援予定だったので進み具合を報告した。トイレ休憩後はおにぎりを食べてからスタート。庄司さんはコースに戻る側に移動して待っていてくれた。10分くらい使ったかな?お礼を言ってまた土手を走り始めた。
過去2回を思い出して走っていると、確かいつもこの辺りで12時のサイレンが鳴っていたなぁと思い出す。時計は確認しなかったが、なんだか今回は少しだけ前にいる気がするぞ!と思った3分後に鳴り始めた(笑)!なんてタイミングだ!結局いつもとおなじかぁ(笑)でも少しだけ前には行っているみたいと前向きに考える。
次の手島エイドまでは4キロしかないから、一気に行ってしまおう!手島の先のゴルフ練習場のネットが見えてくると荒川土手も終盤になる。もうすぐ手島かなと思っていると、前を走る野口さんを発見!野口さんもアート時代のお客さんで以前は逆走して応援ランをしてくれた。今回はランナーとして参加。『ギリギリで行きますからよろしくお願いします!』『こちらこそ!』僕は先行してエイドを目指した。土手を降りて住宅の脇を抜けると手島エイドがあった。到着は4時間18分14秒。吉見から約1時間45分掛かった計算だ。
ここでは手持ちのおにぎりを1個とおいなりさんをいただいた。バックパックを下ろしてボディーライトクリームを取り出して左のお尻付近に塗り込む。ストレッチに時間を掛けて、上半身も肩甲骨を中心に解した。次の休憩は鹿島古墳群か、その先のトイレとしよう。10分しない休憩でスタート。一旦土手を離れて国道に出てから再び土手に戻る。昨年はこの付近のリンテックで家族が待っていてくれたが今年はいない。前後のランナーも例年よりは少ない感じ。信号待ちの関係で後ろからのランナーもいない状態だ。荒川右岸77キロのポイントを通り抜けて走っていくと、前を走るランナーとの距離も縮まり始めて追い越すようになってきた。すると後ろから声が掛かる。『鈴木さんですか?ランスマの!腰は大丈夫ですか?』と抜かしたランナーから声が掛かる。『そうです。ありがとうございます♪腰は慢性的な感じですが、まだ大丈夫です!』こちらの方はマッサージのお仕事をされているという。ウエアにはなにやらプリントが施されていて何でもスポンサーが付いてくれているという!いいなぁ。夜間のウインドブレーカーなどにも協賛メーカーのプリントがしてあるらしい(笑)。これは完走しないと!頑張ってください!
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こちらのペースが少し速かったので自然と距離が空いてくる。荒川の土手に別れを告げて鹿島古墳群へ向かう途中に私設エイドを出してくれていて、温かいスープをいただいた。僕でラスト前だった。ここへ来て陽射しもしっかりと出てきたし、風も土手を離れてから収まってきた感じだ。周りのランナーは徐々に上着を脱ぎ始めて走るようになってきた。そして今度は前方にスパイダーマンを発見!ちょっとカラダが曲がっていて脚をかばっている感じだ。さすがにどなたかわからなかったので会釈して通り過ぎると、またまた後ろから『鈴木さんですよね?僕、キケンジ(日本一周をした同姓同名の鈴木健司さん)の友達で、鉄人マーボーの桑田です!』『え~!桑田さんですか(笑)』スタート前に素顔で見掛けていたので走っていると思っていたが、まさかのスパイダーマンとは!今回は小江戸のリベンジだという。以前は唐子エイドでリタイアしてしまったというので、なんとか川越まで戻りたいとのこと。膝が痛いと言うことでマイペースで進んでください!別れ際に1枚(笑)
おしゃべりの間に鹿島古墳群に到着。すぐのトイレはパスして次のトイレまで様子を見る。細かく曲がる道を進み、たまに振り返るとスパイダーマンの桑田さんが目に入る。そして予定通りのトイレ休憩。ここで向かい風で花粉のせいか痛くなってきた目元を洗い流した。そしてナノタオルを取り出して顔を拭いた後にストレッチを行った。腕を上に上げたり引っ張ったりして肩甲骨周辺を動かすようにした。どうしてもバックパックを背負うと背中が固まってくるので、上半身を動かすように意識した。前後左右に動かすとしっかりリセットされた感覚になる。
そしてコースはいよいよ重忠橋へ向かう。角のファミマで休憩だ!歩きながら家族にLINEで連絡をして到着!
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ここにはゾフィーさん率いる集団がいて皆さん食べ物を食べたりストレッチをして休んでいる。僕はファミマで食べるものは決めていた!ファミチキと肉まんだ!そしてミネラルウォーターを1本追加。この先は交通量のある道を進んでから、花園ICを経て玉淀大橋へと向かう。距離としては次のエイドまでは6キロ程度だ。下半身のストレッチをしながら大好きなファミチキと肉まんを食べた。食べ終わって出発のタイミングでまたスパイダーマン桑田さんと一緒になる。マイペースで行けばまだ大丈夫でしょうと、信号が変わってから先行させてもらう。
玉淀大橋には大体15時くらいの到着が見えてきた。途中でニット手袋を落としたことに気が付き、花園フォレストの前にある100円ショップに立ち寄るもののお目当ての手袋が見つからずパス・・・。家族は渋滞にはまりここには間に合わないらしい。ならば一気に玉淀大橋を渡ってしまおう!とほぼ15時ピッタリに到着し、渡り切った先に待っていたのはかなっちさんでした!
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『さすが!時間通り!(笑)』と握手を交わし、差し入れの特大ワッフルを貰って別れを告げた!美味しそう!とすぐ先のエイドに到着すると、ここにはなんといちごオレが!イトーさんのリクエストにスタッフが用意してくれたのだ!奇跡のコラボ!ベルギーワッフル&いちごオレ!(笑)いちごオレは前に2人が飲んでいる筈なのに500ml丸々1本!椅子に座ってしっかり完食させていただきました!さらにエイドの団子を1ついただいてからスタート!家族は立体交差でエイドを通過してしまったということで、次のセブンイレブンで待つという連絡が。踏み切りを渡り登り坂を走っていくとHOKAのメーカーさんが小江戸に参加中。『今日も履いている人多いですね。』『ようやくロードでの認知も上がってきて!』とのことでした。フカフカHOKAシューズは下りでの負担が少ないと結構な人数が履いていたを見た。『ここからアップダウンが続きますよ♪』と伝えて前に行く。コースは国道254号線に入り、しばらくはアップダウンの繰り返し。次の目安は60キロのみどりが丘の歩道橋だ。たくさんのコンビニがあるので、ちゃんと決めて休憩しないとリズムが崩れてしまう。家族がトンネルの手前のHONDA前にあるセブンイレブンにいるというので、そこまではしっかりと走る。カラダの状態はどうか?少しだけ脚に違和感があるが、痛いとかではなく関節の違和感。腰は相変わらずだし、登りを歩きを入れながら進む分には問題なさそうだ。走るペースはキロ7分。プラス休憩で9分~10分のラップといった感じになるだろう。しばらく進むと登り坂の向こうにセブンイレブンが見えて愛車スパイクが停まっている。そして中から小さな応援団が出てきた!
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次の唐子までの間にエイドはなくコンビニ利用なので、今すぐ食べずとも『何か欲しいものある?』と言われたので『じゃあおにぎりを!あと手袋!』とおねだりしてトイレを済ませてからMAGMAとオキシショットを投入!
皆にはみどりが丘を越えた先で待っていてと伝えてスタート!たくさん応援してもらいたいが、甘えてたくさん休んでしまうので、5キロ以上移動してもらう感じで考えていた。家族も3回目なので小江戸は慣れたものでコンビニで小腹を満たしながら応援してくれる。見送られてからはトンネルを抜けて単調な国道を進むが、きっちりとコースが頭に入っているから『この坂を登ってからみどりが丘の歩道橋だ』などが把握できた。
セブンイレブンで買ってもらったおにぎりはみどりが丘の手前の登り坂の時にと思っていたが、思ってたよりもお腹が空いたので59キロ付近で食べてしまった(笑)その代わりに登り坂をしっかりと走って行ったので良しとしよう。
みどりが丘の歩道橋からは下りになるので、また走れる区間だ。無理しないで稼ぐのがウルトラの場合には有効だ。姿勢を意識して転がっていく。この時に腰を後ろに反らせ過ぎると痛みが走る!骨盤を前傾させるだけでいく。
下り切ったセブンイレブンに車を停めて応援してくれたが、反対側の歩道だったので手を振って応える。歩道を走って信号まで追っ掛けてきたが渡れずそのまま先を急いだ。そしてまた追い越し際に車から声を掛けてくれる。なんて贅沢なんだろう!交通量は多いが人はあまり通らないし、応援してくれる地元の人はあまりいない。当然ランナーだけだ。
そろそろ前後するランナーも同じ顔ぶれになってきて、声を掛け合うようになってくる。再び登りをクリアしてカインズホームが見えてきた。ここから上唐子までの間に辺りは夕方から夜へと暗くなっていく。昨年よりもまだ明るいことでタイムの短縮を実感することができた。上唐子の交差点でコンビニに寄ってもいいように、左側へ渡り家族の応援を待つ。しかし行けども行けども家族の応援はなく、まもなく上唐子に到着。するとちょうど後ろから右折レーンに入るスパイクから声援が聞こえた。
唐子エイドまではあと2キロ位だからコンビニはパスしよう。ということで、交差点を渡り切ってから荷物を下ろしてバックからハンドライトを取り出して、後ろにぶら下げていた赤色灯の電源を入れる。ここから先は歩道も狭くなり、街灯もかなり少ない。足元に気を付けないと転倒してしまう可能性があるからだ。僕はヘッドライトではなくハンドライト派。頭の締め付けが嫌いだったり、夜間はお互いの顔が見えにくくなってしまうのもその理由だ。クリップ型であれば腰などにも付けられるので、今後検討しようと思った。
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唐子エイドは事前に変更があり、昨年とある同じ場所ということで迷うことはなかった。到着は10時間03分47秒で時刻は18時を過ぎたところだ。ここでは肉うどんが用意されているが、待たずしてゲット!早速建物の中に入って一旦荷物を下ろしてからしっかり腰を据えて食べる。その前に1枚パシャリ!とお隣のランナーさんが『写真撮る前に食べちゃったので、撮らせて貰っていいですか?(笑)』『もちろんどうぞどうぞ(笑)』ゼッケンから同じさいたま市ということで会話を交わし、うどんを食べてトイレを済ませて出発する。家族はこの先のセブンイレブンにいるので、またそこでも少し休める。エイドには入れ違いでゾフィーさん率いる集団が到着。こちらは18時25分に出発の連絡をLINEで行いスタート!下り基調の道を行くが歩道が一部はない場所もあり危険だ。飛ばしすぎないようにゆっくりとペースを維持する。次のエイドは川越までないので、約20キロはコンビニ利用となる。
関越を潜った先にあるセブンイレブンに到着。HANAとこの後の応援ポイントを確認。『国道に出ちゃうとその後は川越まで無理かもね。欲しいものある?』『菓子パンが1つ欲しいかな。この後コンビニもしばらくはないし。応援は古凍のマックも潰れてるし、入間川手前のマックとガソリンスタンドの辺りかな?』『了解!』とお互いに確認してスタート。過去2年間はこのセブンイレブンで肉まんを食べていたが、車の中を使って休んだことで冷えてしまった。今回は寒さに関しては全く気にならなかった。手袋もまだ家族に預けたままで走っている。
応援を背に受けスタート。間違えやすいT字路を先行するランナーにも共有して古凍を目指す。古凍は80キロ付近となるので、5キロ程度で到着すると言うことは40分くらいかな。自分のリズムとペースで大体の通過予定を確認する。踏み切りを渡ってからいくつか交通量の多い信号を越えるので、国道254号線と勘違いしてしまうランナーもいるので、『2キロ位行って登り坂の先に大きい歩道橋がある交差点が古凍ですよ!』とアドバイス。次の信号が赤になるとそこには応援のカップルが!『お疲れ様です!食べていきませんか?団子におにぎりまでありますよ!』『じゃあ団子で!』とみたらし団子を1個いただいた!美味しい!この応援も少ない絶妙な場所での応援も嬉しい!ランナーの気持ちを分かっている方達ですね。
そして古凍までは前後のランナーも少ない中進んでいく。坂を登った先の交差点を右折すると再び国道254号線になる。ここで先程買ったちぎって食べるチョコパンを食べながら進む。緩やかな下り坂を抜けるとコンビニが出てくるので補給できるが、早め早めに摂ることだけを意識しているので美味しいなあと思いながら走る。次のコンビニは何にしようかと楽しみが止まらない(笑)。
昨年は雨の影響もありかなり走りにくかった国道沿いの道。水溜まりがたくさんあってつま先に浸水してシューズを汚してしまった。今年は歩道が全部使えるので安心だ。所々凸凹していているのは仕方ない。それにしてもライトがなかったら本当に真っ暗だ。少し先にコンビニが見えてきた。さて、トイレ休憩だ。到着すると家族が迎えてくれた。まだまだテンションの高い応援団!『なに食べる~?』『とりあえずトイレ!』トイレは3つあったが、男性用小と女性専用と兼用だったので空き待ちだった。その後ゾフィーさんの集団が到着したようで、コンビニのトイレ前には行列ができた。僕は先頭だったので、程なくして用を済ませることができた。と言ってもたくさん出るわけでもなくガスばかり。これって体重は増えてるよね?(笑)と思いながらも、ここまで順調なのは食べているおかげだ!
では次は途中のマックかな?もしくはスタート地点かな?行ってきます!と走り出す。前にはゾフィーさんの集団が先行する。遅れている方を待ちながらゆっくり進んでいく。こちらも2つに分かれた後ろのペースに着かせていただき、リズム良く走ることができた。この先の圏央道を無事に通過するまではご一緒させてもらおう。
圏央道との交差は83キロ。川越まではあと8キロだ。先程は何も食べなかったけど、持つかな?と心配だった。でも走ることに集中しながら入間川に架かる橋の手前までやって来た。家族にLINEで居場所を確認する。すると手前のマックにはおらず渡った先の福田の交差点のコンビニにいると言う。国道を左側へ渡り橋を越えていく。久し振りの登り坂に脚の状態を確認する。特に問題はなさそうだ。時折上半身のストレッチを行ってしっかりと解すことを忘れないようにする。福田の交差点のコンビニに到着するとまたまた応援団とハイタッチ!『次はもう川越だね!』ここも給食は取らずに先を行く!すぐに山田のY字を右に入り狭い歩道を進むようになる。時刻は21時を回ったところで小江戸のゴールへ向かうランナーは脚取りが軽い。一方200キロのランナーは時間にゆとりはあるので歩きを混ぜながら進んでいく。僕は川越では大江戸のランナーが準備していて、更に200キロのランナーでエイドで混雑するのは避けたかったので、ゾフィーさんの集団よりも前に出て先を目指した。
川越蓮馨寺到着は21時27分46秒。トータルで13時間22分10秒だった。到着後、預けておいた荷物を持って2階へ。家族には『後半の準備をしてくるね!待ってて。』と残していった。大江戸のランナーは既に準備済みの方が多く、思ったよりも空いていた。そこでは平さんにも会うことができた。その他にも顔馴染みのランナーの方々と会話を交わした。
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2015小江戸大江戸200k完走記~第2章~


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